何か選ばないといけないとき、判断しないといけない時、
2パターンの考え方がありますよね。
- 直感的に判断する
- 論理的に判断する
ご自分はどちらのタイプだと思いますか？
ちなみに私は、論理的な方が多いタイプです。
それぞれに良し悪しありますが、
たまに、「何でも直感的に決めて上手くいってる人」いませんか？
しかも、「直感的な人のほうが人生を楽しんでいる」感じもしませんか？
今回は、上手く使いこなせたら人生がもっと充実する、
「直感」についてご説明していきます。
直感への興味と追求
最初に、私の話で恐縮ですが。
実は私、大学院で認知心理学を学んでいました。
その時テーマとしていたのが、「直感」です。
先程も書いたとおり、私は論理的な考え方がとても多い人でした。
もちろん、よく分析して熟考することで、
より良い判断を下せることもありますし
ひとつの大切なスキルだと思っています。
ただ、人生の岐路に立った時や、何か重要な決断をする時に、
論理的判断だと上手くいかないことが経験上多々ありました。
そこで私は、「直感を上手く使えたら、もっとハッピーになれるかも！？」
と安易に考え、気づいたら専門分野として研究していました笑
そして、直感の特徴を知るにつれて、
「上手く使いこなせたら、絶対ハッピーになれる！」
と信じられるまでに至りました。
その理由は次の通りです。
直感が優れている理由
直感が優れている理由として、
大きく2つあります。
本心に従っている
直感には、自分の心の底の声が現れます。
現代は色々な情報にあふれかえっていて、
何をする「こうするべき！」という一見正しい情報が
いやでも目に入ってきます。
ただ、これは自分の気持ちとは無関係ですよね。
正しい情報を得て適切な行動を取ることは、
もちろん必要なことです。
ですが、すべてを「こうするべき！」で固めてしまうと、
「自分らしさ」がなくなり、
下した判断に満足感が得られなくなってしまいます。
※実際に、直感のほうが判断に満足できることを証明した研究もあります。
(出所：Dijksterhuis, A., Bos, M. W., Nordgren, L. F., & Van Baaren, R. B. (2006). On making the right choice: The deliberation-without-attention effect. Science, 311, 1005-1007.)
つまり、あなたの持つ直感は、
あなたを本当の意味で満足させてくれるものなんです。
過去の経験則に従っている
直感のことを、天からの声やスピリチュアルなものと
捉えていませんか？
おそらく、一部はそういったものもありますが、
日常的な判断においては、
過去の経験に沿ったものです。
「ヒューリスティック」という言葉があります。
日本語にすると「経験則」なのですが、
人間が物事を判断するときに、無意識に用いているものです。
本来ヒューリスティックの多くは、
はるか昔、野生の中で生きていた時に身を守るための能力として備わったものです。
常に危険な状況で、いつもゆっくり物事を考えることはできないですよね。
ですので、今まで経験したことから導かれる、
「おそらく正解だろう」というものを、
人間は無意識に選べているのです。
最近流行りのAIの思考プロセスも、やや近しいところがあります。
ヒューリスティックの具体例としては、
身近なものや人気のあるものをより良いものと
判断する無意識の考えがあります。(＝利用可能性ヒューリスティック)
よくある問ですが、「コンビニと美容院、どちらの方が店舗数が多いか？」
という質問をされたら、あなたはどちらだと思いますか？
正解は、「美容院」です。
ですが、答えを知らない多くの人は「コンビニ」を選ぶのではないでしょうか。
日常的に利用する機会が多くて、より身近ですからね。
こういった無意識に使われている判断基準が、ヒューリスティックの例です。
上の問題のように、場面によっては誤った解答を導いてしまうため、
「認知バイアス＝認知の偏り」などとも言われることもあります。
直感だけでなく、判断すること全般に言えますが、
100%正しいものは無いということですね。
直感を上手く使うには
自分を好きになる
直感は、過去～現在までの自分が作り出す、
無意識の選択です。
何十年もあなたを見てきたあなた自身の選択なので、
他人よりもずっとあなたにぴったりの選択ができるでしょう。
ただ、
- 自分のことが好きでない
- 自分を信用していない
- ネガティブに物事を捉えすぎる
こんな人は、まず自分を好きになることが必要です。
だって、自分をずっと否定的に見てきた自分が下す判断は、
自分にとっていいはずがないですよね？
冒頭でお話した、「直感で考えて人生上手くいっている人」は、
直感を上手く使っているのはもちろんですが、
上手く使いこなせるほど自分を好きだから、
人生を楽しめているのかもしれませんね。
使う場面を選ぶ
先程の「コンビニと美容院」の問題のような時、
直感はあまり有効ではありませんでした。
学問的な問題は論理的思考が当然必要ですし、
クイズなども、直感的に選ぶと間違えやすいものを
あえて問題にしていることが多いです。
余談ですが、ネプリーグが好きで毎週観ているんですが、
最後のトロッコアドベンチャーはヒューリスティックの逆をついていて
うまいなぁと思っています笑
直感がより活きるのは、
- 人生の岐路に立った時の決断
- 自分にとって重要な判断
- 日常生活の中で選ぶもの
です。
もっと具体的に言うと、
- 就職先はどこにする？
- どの人と付き合う？
- 今日は何を食べよう？
といったときの判断です。
注意したいのが、直感的も論理的も
どちらも100%正しいことはありません。
例えば、論理的に考えてある程度選択肢を絞った後に、
あとは直感で決める！など、
上手く2つの考え方を組み合わせても良いですね。
まとめ
概要だけでしたが、直感の有効性が伝わったでしょうか？
私も論理的人間なので、まだまだ直感修行の身ですが、
ぜひ直感を上手く使いこなして、
人生をよりハッピーにしたいですね！
- 直感を上手く使えば、人生はよりハッピー！
- 直感は自分の本心が出ている
- 直感は過去の経験則(ヒューリスティック)も使っている
- 直感を信じるには、まず自分を好きになることから！
- 自分のための大事な判断は直感が有効！
以上、直感についてでした。
